編入学ってどんな感じなん???
皆さん、編入学という言葉はどのようなきっかけで知りましたか??
おそらく、多くの方には馴染みのない言葉でしょう。
もしかしたら、未だよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。
私がこの言葉を知ったのは、中学3年生の時でした。
そして、日本にはこんな大学への進学方法があるのだと驚きました。
さて、今回のブログの内容がだんだん分かってきたでしょうか?
そうです、今回は「編入学」という制度についてイチからお話ししていこうと思います!
編入学とは
編入学というのは、言葉の通り、途中から大学に編入する入学方法です。
はてはて、そんな制度を許している大学があるのだろうかと思った皆さん!!
あるんです!
それも多くの名門国公立をはじめ私大でもあるんです!!!
私はそこまで大学の序列に詳しい方ではないのですが、編入学を許している大学のうち、割と評価が高そうで学生からの人気が高い学校をざーーっと並べると、、、
(経済学で見るところ)
国公立
・京都大学
・大阪大学
・東北大学
・九州大学(2023年度からは経済工学推薦のみ)
・筑波大学
・神戸大学
・広島大学
e.t.c...
私立大学
・中央大学
・上智大学
・関西大学
e.t.c...
以上で挙げた大学はほんの一部で、その他にも地方国公立や私立大学で募集しています。
※興味のある方は、「○○大学 △△学部 編入学」と検索してみてください!
編入学が可能な大学がたくさんあることがわかったと思います。
編入学のシステム
それでは、ここからは編入学とはどのような制度なのか説明していきますね〜〜。
編入をする学生の種類は大きく分けて2つ
①専門学校、短大の卒業後、学士を取るために進学する
(高専もこの部類に入ります)
①専門学校、短大の卒業後、学士を取るために進学する
この類の学生も分類するともう少し分かれますが、今回はざっくりと説明していきます。
学士とは通常4年制大学を卒業した人に与えられます。要は、大卒の人はもれなく皆さん学士号を取得しているんですね。
対して、専門学校(特に高専)や短大を卒業すると準学士号を取得することができます。
学士と準学士の大きな違いは違いは仕事に就くとよく分かります。主だったものでは
・初任給
・昇進機会
のふたつでしょう。
特に2個目の昇進についていうと、管理職に進むほとんどは大卒の学士を持っている人です。
つまり、どんなに優秀な方でも大学を卒業していないと部長以上になるのはとても難しいんです。
※大卒だからといって、部長昇進が簡単なわけでは決してありません。そこの誤解には気をつけてください。
もし、学士号を持たないで社長職など重役に就きたいとしたら、ニッチェのベンチャー企業に入社するか、起業するのが最も可能性があると思います。
ちなみにこれは私が編入学を決めた要素の一つでもあります。
これは大学を転校するようなイメージです。
わざわざ外部受験を経て他の大学に行く人は、
・理転や文転したい学生
・やりたいことがまるっきり変わってしまった学生
・浪人や仮面浪人はしたくないが、今通う大学に満足していない学生
などが多いと思います。
特に経済学は文系の中でも数学的要素が高い学問なので、文転したりして経済経営にやって来たりもします。
逆に理転をする方はあまりいないかもしれないですね、、。
(たまに情報系に進む子はいますが)
試験方法
次に編入学の試験方法についてです。
これは大学、学部によっても多少異なりますが多くの場合、
・専門科目
・外国語
(・面接)
で構成されております。
それではひとつずつ見ていきましょう。
・専門科目
受験する学部の科目が中心です。
経済学部なら経済学と数学、理学部なら数学や物理、社会学部なら小論文など学部によって全く異なります。
つまり、センター試験のように文系志望の子が数学や物理を勉強しなくてはいけない、理系志望の子が世界史や国語を勉強しなくていはいけない、というような幅広い知識が問われることがありません。
編入学試験で最も重要なのは、志望する学部の専門内容をどれだけ深く理解しているかです。
国数英理社の教科書の目次を全てなんとなくわかっているより、
1つの科目の教科書を端から端まで隈なく理解していること
が重要です。
私の場合、経済学の専門書や学者が書いた論文を読んで一通り全て理解することができます。
逆に上位の大学はそれぐらいのレベルを平気で要求してきます。
ただ、センター試験ほど勉強が辛くないと思います。
なぜなら、自分が好きな分野・得意とする分野だからです。
本や論文を読んでいても、「なるほど〜」となることが多く知識が身につくことが楽しく感じられるはずです。
・外国語
英語の試験を行います。
現在外国語の試験については2通りの実施方法があります。
1つ目は、専門科目同様、試験会場で筆記試験を受ける
2つ目は、TOEICやTOEFLなど民間試験のスコアを提出する
近年はスコア提出を採る大学が増えてきました。
TOEICやTOEFLの受験回数に指定はなく、期間が許す限り何度でも受験可能です。
なので、何回も受けた中で最もいいスコアのものを提出することができます。
個人的には、スコア提出の受験の方が合っているなと感じます。
なぜなら、当日の受験科目が一つ減るので、他の専門科目に集中して勉強することができます。
また、チャンスが何回でもあります。
というのも、10回中9回が500点でも1回が900点ならその人の外国語の成績は900点として扱われます。
一発勝負よりプレッシャーも少なく挑戦しやすいですね。
ただ、注意しておかなくてはいけないのが、大学によってスコアの足切りがあります。
大学が満たす条件のスコアに達していない人は、受験資格を得ることすらできません。
私が冒頭に出した大学の多くは高めの足切りをしています。足切りがない大学でもおおよそのボーダーがあるため、志望大学の足切りスコアの確認は必須です。
・面接(大学による)
1次(筆記または書類審査)通過者のみ行う大学や、面接も含めてひとつの受験とする大学などがあります。
一般的に面接は「ヤバそうなやつを弾いておくためにある」なんて言われていますが、適当な対策をするとやばくない奴でも落とされます。
というのも、編入後はゼミ所属が待っているため、自分がやりたい内容と大学でできる研究がマッチするか、高専なら卒業研究との兼ね合いなどが見られたりします。
だから、どんなに勉強ができる人でも、自分がやりたい内容が貧困国に関する研究で大学側で指導できる教授がいなければ誰も受け入れることができません。
そのような場合、ゼミの時や卒業研究の際に苦労することがあるため、落とされたりします。
面接に関しては戦略立てが重要だと思います。
併願について
最後に併願のシステムについてお話しします。
共通テストを経て国公立大学に進学する場合、受験できる大学は前期と後期の2回ですね。
その他、日程に合わせて私立の滑り止めを受験するというのが一般的でしょう。
編入学は、国公立だろうと私立だろうと、何校でも受験可能です。
日程的に可能で、費用の準備ができるなら好きなだけ受けることができます。
併願校を決める際最も重要なのは、試験科目ができるだけ同じであることです。
例えば、東北大学の専門科目では、経済学(or経営学)と数学(微積・線形)です。
対して、大阪大学の専門科目では、マクロ経済・ミクロ経済・経済史・会 計・統計 のそれぞれの分野から各1問ずつ出題される問題計5問から、4問を選択して解答となっています。
もし東北大学を第一志望に据えるなら、大阪大学は併願校として最悪だと思います。
といったように、第一志望の科目に合わせて併願校を決めていくのが最も一般的な手段です。
ただ、今年度の京都大学や九州大学のように英語、小論文、面接等で評価される大学を第一志望にする場合は、これらの大学とは全く別枠の第1・5志望の大学を持つことをオススメします。
というのも、面接等は大学によって全く異なるので傾向対策がコロコロ変わる、勉強しても落ちる可能性はあるからです。
私は、九州大学を第一志望にしていましたが、落ちた時の次の本命は東北大学にしていました。なので、神戸大学にも出願はしていました。
まとめ
ここまでざーーっと編入学についてお話ししましたが、編入学が「情報戦」と言われるわけが分かるでしょうか。
それは、編入学は他の受験システムと全然違うからです。
過去問の入手方法然り、受験科目、大学選び等、編入学について理解していないと勉強しても、頭が良くても落ちる可能性があります。
ましてや、お勉強が苦手な子は落ちる可能性はもっと高いでしょう。
かといって、周囲に編入学をした人がいないと情報収集の仕方もわからなかったりしますよね。
私のブログでは、経済学部編入志望の子を中心にお話ししますが、内容によっては他の学部でも共通する部分があると思います。
使えるものは使って、うまく戦い抜いて、志望大学合格しましょうね!!!
それではまた次回〜〜〜〜